ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)をプロデューサーに迎えたロン・ブレイク(Ron Blake)のアルバムタイトルと同名の『Sonic Tonic』を、2004年モントルー・ジャズフェスでのLIVE映像。アルバムでは、クリスチャン・マクブライト(Christian McBride)がベースを弾いている。イントロの濃密なグルーヴはミシェルの真骨頂で、真似したくても、極めて難しい。。。タイム感はもちろん、空ピックやミュート気味のオクターブでノリを出し、テヌートやビブラートを効かせたフレーズを織り交ぜて緩急を付けて、全体のグルーヴコントロールをこなすなんて、もう凄過ぎる。
基本的なフレーズはシンプルな構成だと思うが、それをその瞬間のアイディア展開していく様が大好きだから、彼女の曲にハマったのだろう。
そんな原典はどこにあったのかと考えてみると、思い出した。スライだ。例えば、これ。スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)『Thank You For Talking To Me Africa』。
『Sing A Simple Song』とかもそう。このベースラインは、ティナ・ターナー(Tina Turner)がアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)としてデュオしていた頃の曲『Bold Soul Sister』でも、今で言うサンプリングされている。
ラリー・グラハム(Larry Graham)がスライを脱退して5枚目のアルバムに収録されている、グラハム・セントラル・ステーション(Graham Central Station)『Now Do-U-Wanta Dance』。
パーラメント(Parliament)の『Give Up The Funk』も、基本フレーズはひとつだ。
※動画は、スヌープ・ドッグ(SNOOP DOGG)名義、フューチャリング・ブーツィー・コリンズ(BOOTSY COLLINS)。二人は血縁関係だからか、ノリはばっちり合うんだろう。
レア・アース(Rare Earth)『I Just Want to Celebrate』。まさにワン・グルーヴでぐいぐいイケイケだ。
ちょっと古過ぎたかもしれないので、ダフト・パンク(Daft Punk)の『Get Lucky』は、シンプル・フレーズの参考には持ってこいだろう。ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)の躍動感溢れるカッティングが上質で品の良いノリを出してるところも良いね〜しかも、ベースがネイザン・イースト(Nathan East)、ドラムはオマー・ハキム(Omar Hakim)という完璧な布陣なので、気持ちの良いグルーヴに納得。
とにかく、シンプルな構成で展開される中で、彩り豊かに、それもうるさくない範囲で一定のノリを出してる曲が好き、という話でした。
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