#016 不定期に思い出して忘れてはいけないと心に刻む、歌メロのバックで軽やかに歌うジェームス・ジェマーソンのベース。

昨今、様々な動画配信サービスのおかげで、今まで観ることができなかった映像が沢山あるけど、インターネット以前では、歴史の陰に埋もれてしまったヒト・モノ・コトは数知れずだろう。

音楽界でも、その状況は言わずもがなで、1959年から1972年まで活動したファンク・ブラザーズ(The Funk Brothers)は、1971年マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)のアルバム『What's Going on』でようやくクレジットされたらしい。

上記の動画は、テンプテーションズ(The Temptations)の『My Girl』の録音映像らしい。もちろんファンク・ブラザーズ、そして我らベースを弾く者が敬愛して止まないジェームス・ジェマーソン(James Jamerson)が映っている、とても貴重な記録。他にも演奏している映像を探してみたところ、他にあったのは、マーヴィン・ゲイの1972年のライブ映像。

※『What's Going On』と『What's Happening Brother』。


ファンク・ブラザーズやジェームス・ジェマーソンについて、より詳しく知りたい方は、個人ブログでまとめられている方が沢山いるので、興味ある方は是非。中にはとても詳しく調べられた方もいらっしゃるようです。スゴイ。

もっと手軽に知りたい場合は、今Hulu(フールー)で2002年のドキュメンタリー映画『永遠のモータウン(原題:Standing in the shadow of MOTOWN)』が放映されているので、オススメです。

ボーカルに色々なアーティストを迎えて、ご存命のメンバーたちが楽しんでセッションしていて、音楽も最高に素晴らしい。たぶん放映期間は限定だと思うので、チェックはお早めに(当ブログ記事は2018年4月2日現在)。ちなみにミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)やブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)が歌っています。ジェームス・ジェマーソンの逸話を当時のメンバーが語っていて、面白い。


ところで、ジェームス・ジェマーソンと言えばモータウン、とイコールな存在だけど、他にも参加されている作品があったので、そのひとつを。リズム・ヘリテイジ(Rhythm Heritage)の『Theme from SWAT』。1976年の作品でアメリカレコード協会(RIAA:Recording Industry Association of America)のゴールド・ディスクを受賞。主なベーシストは、スコット・エドワーズ(Scott Edwards)だったけど、この曲はジェームス・ジェマーソンとのこと。


最後に、ジャクソン5(The Jackson 5)の『Darling Dear』をトリビュートしたシャレイ・リード(Sharay Reed)のベース・プレイ映像があったので、軽やかに歌うベース・ラインがとても気持ちいい。ホンマモンの演奏には、吸い込まれる。



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