プリンス(Prince)の存在を知ったのは、1984年、『Purple Rain』や上記の『Let's Go Crazy』をMTVで観た頃だ。ビルボードでもトップチャートに君臨していたので、よく流れていたのを記憶している。当時は、セクシャルなんて言葉知らなかったけど、そう思わせる雰囲気がPVからびんびん伝わってきて、どう咀嚼して良いのかわからず、戸惑いを感じていた。しかし、余りにも印象的な風貌、独特で繊細な声、耳に残る旋律、そしてその名前がプリンス。一瞬でその存在が記憶に刻まれた。1986年の『Kiss』は、ボーカルが全てほぼファルセット、音数を抑えたファンク・グルーヴが魅力的で好きだったなぁ。
その後、時を少し経て1989年に映画『バットマン』のサウンドトラックを担当したのを、そのPVをMTVを観て知った。1991年には『Diamonds And Pearls』。この時、この人はアート志向なんだろうって思ったことを覚えている。
その後は、名前がシンボルになった、とかの情報だけがほんのり入ってくるだけで、積極的に追っかけていなかった。
で、ごっそり時代が過ぎて、ほんの数年前、たまたまYouTubeで2010年ライブの『Purple Rain』を観た。プリンスにとっても、大きな転機となった曲だからか、愛が溢れているステージで、オーディエンスもその空気を満喫しているのが伝わってくるし、パープルの照明を浴びる彼が神々しく見えた。そして、ギター・ソロが始まると、一気に彼のソウルが溢れ出し、表情もギターのフレーズと共に変化し、切ないけど強さや優しさを感じさせる旋律が高らかに響き渡る。
とにかく、極めて素晴らしいギター・ソロで、友人に必聴として伝えたりもしたが、この動画は個人の方がアップされていた為、権利関係の点で後日削除された。オフィシャルでアップしてくれないかなぁ。今のところ、オフィシャルチャンネルはオフィシャルPVを主としてアップされている。いづれライブ映像などもアップする動きがあるかもしれないので、興味ある人はチャンネル登録をした方がいいだろう。
そして、このギター・ソロを聴いて、今まで観てこなかったことは失敗だったなぁと思い、色々探してみたところ、プリンスが19歳の頃、1977年にレコーディングされた『Loring Park Sessions』という公式リリースされていないブート盤の音源があって、これがもうむちゃくちゃかっこいい。ファンクファンには是非聴いてほしいアルバム。ベースとドラム以外をプリンスが演奏しており、当時のマネージャーの自宅で録音されたらしい。これまた知らない方がアップされているので、消されていたらごめんなさい。
SoundCloudにもあったので、念の為。
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