#006 今聴いてもかっこ良くて、気持ちを高ぶらせてくれる、我らがギター・ヒーロー。

ギター・ヒーロー。若者にとっては、まさに憧れの対象であり、いつか自分もあんな風になりたいと思わせてくれる光明。年齢を重ねたものにとっては、忘れてしまった何かを思い出させてくれ、血をたぎらせ元気を注いでくれる源泉。そんなヒーローはもちろん沢山いるので、ここでは、硬質化しつつある脳に頑張ってもらって、思いつきや気分を基本にダラダラと書いていこう。


まずは、チェット・アトキンス(Chester Atkins)自ら、Certified Guitar Player(通称C.G.P)と評したトミー・エマニュエル (Tommy Emmanuel)。今も積極的に活動されているみたいです。去年ビルボードにもいらっしゃいましたね。

とにかく、その圧倒的なテクニック、表現力、粒の綺麗さ、を耳にすると、コピー以前の話で、もうギターの神様と呼ぶに相応しいんじゃなかろうか。元々ドラムもされていたみたいで、リズム感も抜群だし、これまたとんでもないパーカッシブな演奏もされる。この曲はメイソン・ウィリアムス(Mason Williams)の『Classical Gas』のアレンジで、彼の代表曲にもなっている。もちろん、他にも沢山名曲や驚くようなフレーズ、テクニックがあるので、知らない人は是非耳にして欲しい。LIVEでは、客を楽しませることを大切にして、サービス精神満載のめちゃイイ人ってのもポイント高い。笑わせてくれる演出をするんだけど、びっくりするくらいのテクニック満載で呆れてしまう。

ちなみに、TED(学術、エンタメ、アートなどの著名人が参加する世界的な講演会)にも出演されて、これまでの自身を語っていらっしゃるので、以下興味があればどうぞ。


次は2014年に惜しくも他界されたパコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)。当動画は、2010年公開『フラメンコ・フラメンコ(Flamenco, Flamenco)』というスペインのドキュメンタリー映画の一幕。曲は、アントニア|ブレリア・ポル・ソレア(Antonia | Bulería Por Soleá)。
※ブレリア・ポル・ソレアはフラメンコの曲種のことらしい。
情熱の人。灼熱の塊。まさにそんな感じの印象でした。確固たるダンディズムがあるんでしょうか。さらに男前なので、全て合わさっての相乗効果は、皆を惹き付けて止まない。

1980年代では、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)と三人でスーパー・ギター・トリオとして世間を騒がせてくれた。

※以下は、『Mediterranian Sun Dance』。

アル・ディ・メオラと言えば、やっぱ『Race with Devil on Spanish Highway』を聴きたくなる。

一連の流れで、パッションを刺激されると、イサーク・アルベニス(Isaac Albéniz)の『Asturias』を聴きたくなる。

※プレイヤーは、クロアチアのアナ・ヴィドヴィチ(Ana Vidovic)。


気分を少し変えて、ジョン・バトラー(John Butler)の『Ocean』を聴こう。2012年のスタジオ・バージョンも良いけど、その場のダイナミックな空気が伝わってくるので、2010年のフジロックのLIVEが好き。後半のドライブ感が、画面越しでも劣化せずに温度高く伝わってくる。


そう言えば、一時Mr.Bigに参加してたリッチー・コッツェン(Richie Kotzen)だが、ビリー・シーン(Billy Sheehan)とマイク・ポートノイ(Mike Portnoy)と共に、ザ・ワイナリー・ドッグス(The Winery Dogs)ってバンドを組んでいることを、つい先日初めて知った(遅い)。
※『Fooled Around And Fell In Love』

ポイズン(Poison)の頃に、えらい美男子が入ってきたと思ってたけど、今ではそこに渋さが加わって、素敵だ。というか、ここまで歌が上手いの知らなかった。


こうなると、ジェイク・E・リー(Jake E. Lee)を聴きたくなる。今は自身のバンド、レッド・ドラゴン・カーテル(Red Dragon Cartel)で活動しているらしい。

※以下は、『Deceived』。

このリフ、『Bark at the Moon』。。。じゃないよな。
ジェイクのプレイで好きなのは、バッドランズ(Badlands)の『Hard Driver』。パワー・コードでザンザン刻んでるのは、やっぱかっこいい。

となると、やはりザック・ワイルド(Zakk Wylde)も聴きたい。昔は貴公子みたいに美しかったが、今や野獣。演奏時代は昔と変わらず、怒涛のピッキングハーモニクス!めちゃかっこいい。せっかくなので、『Bark at the Moon』。


刻み系で好きなのを考えると、メガデス(Megadeth)の『Kick the Chair』か。デイブ・ムステイン(Dave Mustaine)のテクニックはもちろん、その弾き姿、毛量の多さが吸引力パない。

あと、ウィンガー(Winger)のレブ・ビーチ(Reb Beach)も好きだったなぁ。

※以下は、『Seventeen』。

ウィンガーの『Seventeen』を聴くと、ディジー・ミズ・リジー(Dizzy Mizz Lizzy)の『Waterline』を思い出す。



さて、レブ・ビーチが出てきたので、原典に帰ろう。

ブラッド・ギルス(Brad Gillis)とジェフ・ワトソン(Jeff Watson)は、ヒーロー感満載だった。

※ナイト・レンジャー(Night Ranger)の『(You Can Still)Rock in America』


ツイン・ギターと言えば、デフ・レパード(Def Leppard)は外せない。

スティーヴ・クラーク(Steve Clark)が若くして亡くなった時は、悲しかった。ロースタイルでレスポールを弾く姿は、美しくてエレガントだった。

※『Armageddon It』。


ギター・ヒーローはキリがないので、またの機会に。




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